(パッチ写真提供:予備役下士官196期のwenjen、MP269Cの鑑峰)
その任務については、人質救出や対テロ戦闘など特殊の秘密任務を行うことである。成立してから20数年間に警護任務、対ハイジャック作戦、国内騒乱制圧、テロ対策および外国の官邸要人警備や特殊作戦部隊の代行訓練を支援する実績が知らされている。現在はアジア地域において数少ない特殊部隊養成と他国の代行訓練の能力を有する部隊である。
創設以来の極秘任務を遂行した記録は既に80数回にのぼる。1980年には警政署維安特勤隊(台湾警察庁治安維持特殊勤務隊,SWAT)の第1期生の養成も代行訓練することとなり、現存する国内の警察特殊部隊(SWAT)の元祖とも言える。
有事の際に人質(政府首脳要人、外賓、大使等)を飛行機や船舶から救出し、拉致対策や囚人脱走対策などが基本任務であるが、外国からの武装ゲリラ入国、武器不正輸入、官邸潜伏、テロ、暗殺、麻薬密入などに対応できるような体制が整っている。過去に突撃、襲撃、騒乱、暴動などの鎮圧を実行し、なかでも1987 年に台東の岩湾軍事刑務所の暴動制圧事件が有名である。
個人通信の方には、胸ポケットのBM6・PTT、VOICEDUCERの骨導音性イヤホンなど非民間用の日本TEMCO製無線装備が導入されている。
(パッチ写真提供:予備役下士官193期のHua、196期のwenjen、寧安、jjspeaking)
憲兵突撃小隊・忠貞中隊特勤小隊
1972年にパレスチナ解放人民戦線や日本赤軍による一連のハイジャック事件や空港内での無差別乱射事件の影響を受け、憲兵隊の「第二〇一、二〇二指揮部」がそれぞれ2個、その他の指揮部が各ひとつの「憲兵反突撃小隊(憲兵テロ対策部隊)」を設立した。