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爆発物処理班

(寧安チーム)

1983年4月に首都の台北市内に2件の政治目的の新聞社爆弾テロが起き、これをきかっけに憲兵隊爆発物処理班の発足が始まった。 当時に7セットのイギリス製の爆発物処理装置が購入され、 「憲兵特種勤務隊(特殊部隊)」および全 国5箇所の「憲兵指揮部」所 属の「突撃小隊」にそれぞれ爆発物処理班が設立された。 なお、憲兵隊における爆発物処理人員の資格認定は国家安全局が行なうとのことである。

1985年6月に、本来は「憲兵重火器中隊」所属の 「突撃小隊爆発物処理班」が各「憲兵指揮部」の「特殊車両中隊」に編入された。翌年、38年間の軍事戒厳令の中止による治安悪化が想定され、 憲兵司令部が各爆発物処理班から優秀な人員を選抜し、桃園の「憲兵第205指揮部」に上級爆発物処理課程を受けさせた。これら上級コースを受け た人員はそれぞれに鑑識、爆破、未爆弾処理などの専門資格を有し、 台北円山の「憲兵第201指揮部」で設立された 「憲兵寧安小組(チーム)」に編入される。

憲兵「寧安チーム」には、金属探知機、嗅覚探知機、エックス線探知機など爆発物検知装置と、爆発物処理棒、爆発物運搬コンテナトレーラー、散弾銃、 放水車など約140種類の爆発物処分装置が配備されている。

初期には各憲兵指揮部(憲兵隊司令部)の要請を受け出動するが、のちに「 北部警備司令部(警備総司令部北部支部)」 の支援要請のもとで桃園国際空港に常駐していた。 1989年に台北市の民主化デモ活動の活発化と共に、再び台北の「憲兵第201指揮部」に戻り、 「連合警衛安全指揮部」の命令を受け、大統領が訪れる場所に先回りして不審物の捜索をする勤務がなされている。



1996年に「憲兵第201指揮部」が廃止されるため、「寧安チーム」 は「憲兵第202指揮部(台北憲兵隊)」の爆発物検知班に改編され、 憲兵特殊部隊の爆発物処理分隊と共に大統領の安全確保を勤めている。

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